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展覧会レポートその5、「フランス絵画の19世紀」展

投稿日:2009年3月11日(水)

ts3g0082今、島根県立美術館では開館10周年を記念した展覧会が大々的に開催されています。

今日はそこそこのお天気でしたので、美術館に出かけてみました。

『フランスの19世紀絵画』というと、どうしても日本では大人気の『印象派』が先に立ちますが、一方ではそれ以前のアカデミズムも脈々と受け継がれており、今回は後者にスポットライトを当てているところが、とても意義深いところです。

中身をみていくと、まさに普遍的な美に彩られており、『若さ』への憧れと嫉妬のアカデミズム!新古典主義からはじまり、時系列に沿って絵画の変容がとっても楽しめる展示内容になっています。

「デッサン好きの若者にはたまらないだろうなあ」と思いながら足を進めていくと、日本海の色に似た海が多く描かれていることに気づきます。

カバネルの『ビーナス誕生』などは昨日見た宍道湖湖面の波上にビーナスが寝転がっているようにも見えます。
そんな風に見ていくと、描かれている風景が島根の景色に随分似ているように思えてきます。
「もし描かれている場面が120年前の島根だとしたら、、、」そう思うだけでワクワクして仕方ありません。

コランの『花月』など島根の自然の中に美女が全裸で横になっていると思うと、楽しくなってつい一人で笑ってしまいました。

会場は現在を生きる我々の感覚にもビンビン刺激を与えてくれる構図や主題、色彩や技法に溢れており、『120年前のフランス』にドップリ浸る一時を、私はとても楽しむことができました。

なかなか国内では見る事の出来ない名画が今、松江に来ています。その人なりの解釈の仕方で、『フランス19世紀絵画』を楽しんでみてはいかがでしょうか。